博多リバレイン七階・福岡アジア美術館

休館日=毎週水曜日
地下鉄中洲川端駅下車すぐ




『チベット仏教美術展』タンカの世界
2001年5月20日(sun)


エログロは人をひきつける。

ミイラが来たら行くでしょう、と。
行くかもしれない、とわたしは思った。

タンカ、とは軸装仏画のことらしい。
「かけじく」といったほうがいいのかもしれない。細長いわけではないが。

色彩が派手である。展示数が多かった。
タンカはよくよく見ると、男女の神の交合も描かれているし、
人が死にそうだったり、殺されていたりするのもある。

見終わったときは、頭がふらふらして、お腹がぐうぐうなっていた。
あの時は、一人でマックに入ったんだよなぁ。

振り返れば、もう十月。




『特別展・白州正子の世界』
2003年3月31日(mon)

就職活動の帰り、地下鉄呉服町駅に面する大通りから一歩細い道に入ると、
途端に大きな建物が見えてくる。

美術館へ行く近道か、と思って進むと、開いてるのかなと覗いてしまう、おもちゃの問屋さんや、
きれいな靴が並んだハンドメイドの靴屋さん、極め付けは飲み屋、飲み屋、飲み屋!
しかも新しそうな店ばかりだ。
リバレインの前でも飲み屋らしき店構えの建物を写真に収めるカメラマンの姿がある。

白州正子は随筆家で、今見てもファッションがおしゃれな人である。
仏像を見るときに最寄りの駅から歩いてみようと思ったのも、
この人の本をちらりと読んだせいだ。何か勘違いしたかもしれないけど。

今回は、白州正子はどんなものに囲まれて生きてきたか、という展覧会だった。
小林秀雄とも面識があったそうな。
丸い盆があり、内側の円が赤と黒で半分づつ分けられ、
その残りの部分に赤なら黒、黒なら赤の色が塗ってあるものが、一番印象に残った。

白州正子の本を読んでいいなと思った方は旧白州邸、
武相荘(ぶあいそう)に行ってみると良いかもしれない。
まさかしゃれじゃないよなと思ったら、その一面もあり、
武蔵と相模の境に家があることからもそんな名が付いたようだ。

能や仏像、伝統文化に興味のある方は本を一冊手にとってみるのも良いかも。







2003/05/28 (WED)『国境を越えてEXODUS』難民・亡命・移民
セバスチャン・サルガド写真展


説明会や選考が終わり、皆と別れて私はセバスチャン・サルガドの
写真展を見に行った。一年前にテレビで予告があったので、
見に行きたいな、と思っていたものだ。

テーマは「難民・亡命・移民」。
モノクロの写真が300点並ぶ。

内容は悲惨なものも多かった。
川に浮かぶ死体、道ばたに寄せられた死体の横を通って行く難民の姿など。
インドやアジアの都市で暮らす移民の姿もある。
皆、夢と仕事と賃金を求めてやってきたが、
まともに職にありつけるものは少ない。
建設中のビルの仕事場で寝泊まりしたり、
橋の下で暮らしたり、線路と一メートルも離れていない柵のない所に家があったり。

目をそらせたくなる写真も、つい見てしまう。
そこにあるのは現実なのだ。

彼の写真は不思議と同情心をあおらない。
たまにこちらを向いている写真もあるが、その視線を撮るために
撮ったというより、自然なままを撮った写真が多いからだろうか。
シャッタースピードは350分の1。全部の写真を合わせても、
一秒に満たない。

これらは一瞬の出来事です、と彼は言う。

グローバル化というけれど、一部だけが大部分をしいたげて
良い思いをする社会がいいのか。
良い思いをしている自分がいうのもなんだが、
一方的な物と金の流れしかないならば、ゆがみが起こるのも当然な気がする。

明日は外食企業の面接である。
ぎりぎりの生活で生きている人を見ると、豊かさって
もったいないことをすることじゃあないのではないかと思えてくる。




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