福岡市美術館
2002/09/01 (SUN) カンディンスキー展
二度目の市美を訪れる。今日は表口から入る。
大濠公園のほうから入るのが普通だと思っていたが、
N*Kのテレビ局があるほうが表なんだねえ。庭も玄関も整備されてるし。
しかし、美術館が持っている駐車スペ-スってすごく狭くありませんか。
10台ぐらいしか停まらないですよ。
横にある広い駐車場は有料なので、ねばる母と子。
日差しはまだまだ熱く、まぶしかった。
こちらもやはり、台風明け、展示期間が最後ということもあって人が多い。(朝は福岡市の博物館)
もう一つ言うなら、台風のせいで中止になったお祭りや花火大会が
今日になってしまったようで、人が多いのかもしれない。
ワシリー・カンディンスキー(1866〜1944)。
抽象絵画の先駆者であるといわれる彼の1896〜1921の作品に
焦点をあて、展示された今回の作品の数々。
テレビで初めてカンディンスキーとはどんなものかを知ったわけで、
お目当てはこれしかない。
コンポジション。
大きなキャンバスに何か分からない形をした、色の付いたものが
絶妙なバランスで画面を構成している。
焼けたピザのような感じがしてしまうのは私だけだろうか。
トマトにピーマン、チーズにベーコンが中心にぎゅっとつまって、
それが外側にふわっと拡大していくような。
ダイナミックさを感じる面白い絵である。
その他にもコンポジションシリーズが展示されていたが、
大きさも違うし、それぞれの意図するところは違うようだ。
抽象以外の絵や彼が土地の文化に(あいまいですみません)影響を
受けて作った作品もあった。
小さなキャンパスに小さな絵が描いてある作品も面白い。
顕微鏡で覗いた微生物の世界というより、彼の小さな宇宙が展開され
ているのかもしれない。
会場を出て売られていた彼の作品は、小さいながらもバランスが取れ
ていて、さながら、インテリアデザインようの絵のようであった。
かっこよく、かわいいのだ。
買えないので、しおりでがまんする。
福岡市美術館
2001/10/31 (WED)記入『ミニマル・マキシマル展』
ミニマル・アートとその展開
穏やかな日の日曜日、地下鉄から出て、大濠公園の中を歩く。
休日というだけあって、子供から大人まで、さまざまな人たちが走ったり、散歩したりしている。
まったく気持ちの良い天気である。
赤茶色の建物、福岡市美術館の入り口に、巨大なかぼちゃのオブジェがある。
黄色に大きな黒い水玉がぼつぼつと付いている。
何だコレは。
近付いて見ると、これもどうやら今日見るものの作品の一部らしい。
(付け足し。大濠からの入り口近くのこのオブジェは草間弥生のもの。ミニマルとは違う。多分)
ミニマル・マキシマル
美術が成立する最小限(ミニマル)の必要なものとは、なんぞや。
1960年代のNYにそんなことを考える人たちがいた。
彼らは無機的で無表情な、作家の個性など感じられない金属の箱や角材や鉄板を作品として提出。
そんなもの、おもしろいのか?
ずばり言うと、面白かった。
何が、と問われれば、「人の動き」だ。
作品を見るために人が動く。
そんなことは、しごく当たり前のことだが、この展覧会は一味違う。
タイトルが「無題」のものが多い。
立体である。絵画のように額に入っていなければ、陶器のようにガラスケースにも入れられていない。
つまり、作品と見る者との境界があいまいなのだ。
どこからどういうふうに見ても、自由。
それは人々に変わった動きをとらせる。
ロバート・モリスの『無題』は鏡の立方体だ。50〜60センチの立方体に何が映るのか。
天井、床の色、見る人の足など、作品に近寄ったり離れたり、しゃがんでみたり、かなりあやしい。
しかも『無題』だから何をうったえているのか、テーマを汲んでやろうなどと考え、
もっと違った見方があるかもしれない、と躍起(やっき)になる。
また、別の作品では、ポスター自体が作品なのに、その横には「ご自由にお持ち帰り下さい」などと書いてある。
「いいのか、本当に?」と戸惑う私を横目に、後から来た人が、しゃがみこみ、ポスターをくるくると巻いて持っていく。
おもしろい。
いつかは何百枚というポスターが一枚になり、何もなくなり、タイトルだけが残るのだろうか。
それはそれで面白い。
そう、きっとこの展覧会のテーマは「それはそれでおもしろい」だ。
『ダンス・フロア』の前にいた私に、見ず知らずの夫婦が「乗ってみなよ」と声を掛け、
私はノリのいい音楽のかかった、ダンスフロアにあがった。
床が青・赤・黄色・緑などにチカチカと色を変える。
まさにダンスフロアなわけだが、視点が変わると感じ方も変わる。
今は作品の一部の気分だ。
夫婦は、私に目をやるわけでもなく二人で話し込んでいる。
6月の石橋美術館に行ったときにもらったチラシに、京都でミニマル・マキシマルをやると書いてあったので、
行けなくて残念だなと思っていたら、福岡でも11月に開催されるとの朗報。行くっきゃない。行って良かった。
チラシは同じ内容なのに、構成の仕方などが京都と福岡では違って興味深い。
おまけ
売店で(ミュージアムショップというべきか)砂のバラを発見。
鉱石6つ入りぐらいにしては手ごろなお値段で、ミュシャのしおりやら、
名前の分からなかった画家のポストカードもあったりして、迷ったが結局ぜんぶ買わなかった。
それでもなんだか嬉しくて、ぽかぽか陽気の公園を歩いていると学生にアンケートの協力を頼まれ、
学生の祖父母の家が京都だとか、私が夏に見た仏像の話をしたりして楽しかった。
実物を見た人と、しかも仏像で盛り上がるなんて滅多に出来るものじゃない。
いい気持ちを取っておきたくて、私は寄り道もせずに帰りの電車に飛び乗った。
福岡市美術館
2003/05/18 (SUN)『美の巨匠たち』展
一昨日は福岡市立美術館の『美の巨匠たち』展を見た。
絵より人の方が多い。
最後の方に飾ってあったウォホール(これで良いのやら)の
女の人の顔の作品が印象に残った。
クールベの波の絵も。